ニュース
活動日誌2018/08/05 sun
- 水の中の宝物 ~万能素材の効能~
今年も恒例の夏の仕掛け♪
水遊びは、もりのみ幼児教室、ちば子ども発達センター限定の活動となりますが、水と戯れることの意味や効能、それを子どもたちにいかに効果的に提供しているかなど、この場をお借りしてご報告を。
★ちばこども発達センターでは、療育センターふれあいの家の協力を得て、簡単に日よけのタープも取り付けられるようになりました。
★昨年よりも大き目プール。見た目に分かりやすく歩きやすい通路。温かく見守りご協力くださる保護者の皆様…(ご協力本当にありがとうございます)。
★もりのみ幼児教室でもタープを設置。存分に水遊びができる環境設定に加え、天然の芝生が温かくみんなを迎えてくれています。
★子どもたちの水遊びを楽しく手応えあるものに作り上げようと、余念のない先生たち(#^.^#)
“水が与えてくれる最良の感覚”を効果的に獲得するための準備も万端です。
「夏の間、幼児の通常の支援はすべて水遊びに置き換えます!」と保護者様にお伝えした時に、「え??水遊びなら、保育園でもやってるし、家でできるし…」という反応を示されることもありました。
ぶりんぐあっぷで実施している感覚遊びの必要性は、お話会でご説明している通りです。脳の機能の成長発達促進のために『脳が喜ぶことをしよう!』と提案しています。脳の喜びは、子どもの笑顔や反応で測ります。
子ども達が笑顔になる心地よい最良の感覚遊びとして、さらに効果的に体や心(脳)に栄養を提供してくれるもの・・・これがほかならぬ “水との戯れ遊び” です。
『気持ち良さ』『感触の七変化』を知り、身を投じることができるようになると、子どもたちの目の色が変わり、言葉や感情の表出の質と量に変化がみられることが多くありました。
感性や想像力を磨き、人への信頼関係を深めていくのにも、 “水” は格好の教材であり、万能素材ということになります。
ここに通ってくれている子どもたちは、自分から遊びを創造したり、素材に対して関わっていくことが苦手です。とても繊細で、慎重で、臆病な一面があるがゆえに、一歩を踏み出せずにいたり、拒否をしてしまう様子もあります。なので、春先より触覚に働きかける遊びなどで地ならしを行い、段階的にステップを刻み、できるようになった事をこまめに褒めて喜び合いながら、ここまでたどり着きました。
水を楽しめるようになった子どもたちには、水の中の気持ち良さ、水の中で体が浮いた時の感覚、シャワーに挑む楽しさや感じる感触の違い(高低による水圧の違いや量の違い)などを存分に味わってもらっています。
※嫌がることを無理やりやるのはNG。朗らかな雰囲気を崩さず楽しさを実況中継!が良いようです。
安定して楽しめるようになった子達には、水との戯れの中に目的を設定して動機づけを行い、先生の手助けを受けながら成功して褒められる!!というキラキラした体験をたくさん積み重ねてもらっています。徐々に水量を増やし、泳いでみる感じ??まで行きましょう。
お友達との道具の貸し借りは、陸上より2割増しで上手!!
さらに、もう水には慣れてるし!というお子さんには、ちょっと高難度の注文を付け、先生からぐいぐい迫られるやり取りの中に面白味を持たせ、あれよあれよという間にできちゃった!わかっちゃった!!を目指しています。
光に反射してきらきら光るしずくに目を奪われる子もいます。
光と水の関係に気づいてくれたら、今度みんなで“虹”を作ってみようか(^^♪
『また来たい、またやりたい、水遊び』・・・という意欲を最大限引き出すための、さらなる工夫がおやつ。
栄養士手作りの揚げたてポテトを筆頭に、温かいスープやパン。ホットケーキ。みんなに人気のかき氷などなども、日替わりで提供しています。
設定の妙と、声掛けの質。ここをねらって全職員が研修をしています。
グッとくることが次々続いて、満足して帰っていく可愛らしい後ろ姿に向かい、
『ゆっくり昼寝するんだよ~』
『至福の時を、ママとたくさん過ごしてね♪』
という思いを届けることもしばしば。
もうすぐお盆休み。
夏休み後半も水遊びは続きます。
キラキラを獲得した子どもたちが水の中で満面の笑みで過ごしている、そんな宝物のような時間をあと半月、保護者の皆様とともに作っていきたいと思っています。【恵】